「FXって金利が関係あるって聞くけど、正直よくわからない…」
そんな初心者の方に向けて、この記事では金利と通貨の関係について、できるだけわかりやすく解説していきます。
FXの世界では、金利の動きが通貨の価値に大きな影響を与えます。この記事を読めば、ニュースで「政策金利引き上げ」と聞いたときに、為替相場がどう動くかがイメージできるようになりますよ。
金利とは?なぜ重要なの?
金利とは、お金を借りたり預けたりする際の「利息」のこと。
FXで注目するのは、中央銀行が決める政策金利です。例えばアメリカならFRB(米連邦準備制度理事会)、日本なら日銀(日本銀行)が発表しています。
この政策金利は、国の経済をコントロールするための道具で、金利を上げ下げすることで景気を調整しています。
金利と通貨の関係をシンプルに解説
基本的に「金利が高い国の通貨は買われやすい」と言われています。
なぜかというと、
• 高い金利の通貨を保有していると利息(スワップ)がもらえる
• 投資家が高金利の国にお金を移す(資金流入)
つまり、金利が上がると「この通貨持ってるだけでお得だ!」と判断されて、その通貨が買われ、通貨高(為替レート上昇)になりやすいのです。
各国の金利政策と通貨の関係性
たとえば、以下のような関係があります:
• アメリカの金利が上がる → ドル買いが進む → ドル高円安
• 日本が低金利のまま → 円は売られやすい
2022年〜2023年の実例では、アメリカが急ピッチで利上げを行い、日本はゼロ金利を続けたため、ドル円は一気に円安に進みました。
スワップポイントとは?金利差で利益を狙う方法
FXでは通貨ペアを保有しているだけで、金利差による利益(または損失)が発生します。これをスワップポイントと呼びます。
例えば、
• 高金利通貨:メキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラなど
• 低金利通貨:日本円、スイスフランなど
「高金利通貨を買って、低金利通貨を売る」ポジションを持つと、スワップポイントを受け取ることができます。ただし、為替変動によるリスクもあるため、スワップ狙いだけの長期保有は要注意です。
金利上昇=通貨高、という単純な話ではない
注意点として、金利が上がったからといって必ず通貨が上がるとは限りません。
なぜなら、
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すでに市場に「織り込み済み」の場合は、発表後に逆に売られることもある
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利上げが景気を悪化させると見なされれば、通貨は下がることもある
「金利がどうなるか」だけでなく、「市場がどう反応するか」も大事な視点です。
実際にどうトレードに活かすのか
初心者でもできる金利の活かし方はこんな感じです:
• 経済ニュースをチェックする習慣をつける
• 政策金利の発表予定日を確認する(FOMC、ECBなど)
• 利上げ予想がある国の通貨に注目する
例:
「来月アメリカが利上げしそう」というニュース → ドルが買われやすくなる → ドル円の上昇を狙ったエントリー
初心者におすすめのチェックポイント
• 日米の金利差:ドル円を見るときに超重要!
• FOMC、日銀会合などのスケジュール
• CPI(消費者物価指数)などのインフレ指標:インフレが高いと金利が上がりやすい
• 為替相場の反応:金利発表後にチャートがどう動いたか観察してみる
まとめ:金利を味方につけるとFXは面白くなる!
金利は、FXの相場を大きく動かす「見えない力」のひとつです。
• 金利が上がると通貨は買われやすくなる
• 金利差でスワップポイントがもらえる
• ただし市場の期待や織り込みも重要
最初は難しく感じるかもしれませんが、ニュースや経済指標を少しずつチェックしていくことで、確実に理解が深まっていきます。
ぜひ、金利と通貨の関係を意識して、あなたのFXトレードに活かしてみてください!